株式会社泰文堂について

創業100周年を迎えて

　平素は格別のご高配を賜り、厚くお礼申し上げます。
今から百年前　関東大震災の翌年の大正13年9月
先代である私の父　髙岡静雄は、北九州市門司港で創業致しました。
そこから小さな一歩を踏み出し、熱い情熱と確かな信念を持って商いをはじめ、　
書籍や旧日本軍暁部隊の認可を指定を受けて地図・海図を供給し、
又、本や日めくりを販売していたと聞いています。
先の大戦中　昭和２０年６月２９日深夜の門司の空襲で店は全焼し、又疎開していた全財産も失い
すべて一からのスタートとなりました。

終戦を迎え　父はいろいろとやっておりましたが、
昭和22年の暮れ　大阪のカレンダーメーカー様の応援を得て
背中に弟を背負った母とともに　小倉の紫川　勝山橋のたもとで
日めくりを並べて売っていたことを鮮明に覚えております。

泰文堂は、個人商店から企業組合、株式会社と時代に応じて組織体制を変え、
時代の変化に柔軟に対応しながら数々の挑戦をし、それを乗り越え、今日に至る事ができました。
これも、ご縁のありました仕入先、お客様と有縁無縁の地域の方々のご支援とご愛顧の賜物と
深く感謝いたしております。

ここでひとつ申し上げたいことは、先代がよく言っていた「道」という言葉です。
「武士道のように　道を究める」、商人は、なによりも「信用を大切にせよ」
という教えを受け、「道」に生き、今後も「道」を第一にしていきたい　ということです。

この百周年という節目の時を迎えるにあたり、改めてご支援いただいたすべての皆さまに
「感謝の意」を表するとともに、私どもは　これから先も変わらぬ　泰文堂の「商道」を守りながら　
未来に向けた新たな挑戦に全力で取り組んで参ります。
これからも変わらぬご支援とご愛顧を賜りますよう　切にお願い申し上げます。

合 掌

令和6年9月1日

株式会社泰文堂

代表取締役社長